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パリ10区に住むAnne-Sophieは調香師
リュクサンブール公園/Jardin du Luxembourgとパンテオン/Panthéonの間で育ったパリジェンヌ。サンキエームサンス/Cinquieme
Sens で、多くのAnimation Olfactive、香りのトレーニングを担当。フランスの大小さまざまな香水ブランドのための調香や、キャンドルの香りの創作活動にも携わっている。
大学では化学を学んだが、それは香水について専門的に勉強するために義務付けられていたから。化学者になりたかったわけではなくて、アーティスティックな仕事に就きたかった。もともと匂いが好きで、室内の匂い、ソファやクッション、カーテンなどに吸着される匂いにも興味があった。夢だったクリエイティブな仕事、それも調香師として香りに関わることができる今、毎日がとても楽しい。
香りの想い出について
お料理好きの祖母が作ってくれたケーキや毎日焼いてくれたパン、前の晩に生地を仕込んで翌朝目が覚めるとバターのいい香りがただよっていて、焼きたてのブリオッシュがいつもあった。子どもの頃の美味しい香りの記憶。
想い出の香りは結婚式のブーケに使ったフリージアの香り、最もロマンティックな花の香りとして頭の中に留まっている。夫のBertrandの趣味はセイリング。プロポーズは海でふたりきりのボートの上だったそうだ。
初めての香水は10歳の時に母と一緒に買いに行ったL’air du Temps ニナ リッチ(1948)。フローラル過ぎて今では好きな香りではなくなったけれど(笑)フラコンはまだ持っている。最近は、ウッディ、スパイシーな香りをつかっている。フローラル系では甘くスパイシーなカーネーションの香りが好き。愛用の香水はMINOTAUREパロマピカソ、Déclaration
カルティエ、PRADA pour hommeなど男性向けのものが多い。
一方、部屋の香りにはオリエンタルタイプをよく使う。香りのキャンドルは心地良い空間作りに効果的。キャンドルは大好きでいろいろなタイプを持っているし、友達が集まる時には必ず登場する。リビングではキャンドルの香りと灯りを楽しみ、食事のテーブルでは香りのついていないものをと使いわけている。仕事から帰ってきた時、扉をあけた瞬間に感じる香りにホッと安心する。部屋が好きな香りで満たされると幸せな気分になれる。スプレータイプのルームフレグランスは使わないという。キャンドルの方が雰囲気も良いし、何よりもその光が美しい、気分が落ち着き、リラックスできるからとのこと。
香りの選び方、使いこなしのヒント
香水は自分のためのとてもパーソナルなもの。 だから私がいつも言っているのは「香水を決して人にプレゼントとして贈らないこと!」
香水を選ぶときは、実際に両手首につけてみて 香りが肌の上で時間の経過と共にどう変化するかを丸一日かけて試してみる。そしてトップノートからミドル、ラストノートまでが本当に好きな香りか、じっくり時間をかけて確認するべきでしょう。その香水と自分の肌との相性を見極めること
がmon parfum/私の香水をみつけるためにはとても重要。
部屋の香りは 自分が気持ちいいと感じる香りでなければいけないと思う。それは肌につけていいなと思う香りとは全く違うものでしょう。実際に私も身につける香水はウッディ、スパイシータイプだけれど、部屋の香りはもっと暖かく甘いもの、オリエンタルタイプ
(バニラ、トンカ豆, パチョリ、シナモン)が好き。シナモン、パチョリ、バニラのミックスはノエルに向けて気分が盛り上がる。春・秋はグリーンバンブー、フィギュ、夏はグリーンティや私にとって夏のイメージであるシトラスタイプを使う。さわやかなエスペリデも部屋の香りとしては好き。でも室内の不快な匂いを中和するにはマッチをするのが最も効果的(笑)
プライベートな時間は
音楽を聴きながら本を読んだりインターネットをしたりして過ごす。リラックスする時に香りは欠かせない。料理が好きで、ほぼ毎日仕事から戻った後、Bertrandが帰ってくるまで1時間位キッチンに立つ。既存のレシピ通りではなく、分量を足したり減らしたりして自分流にアレンジする。それはまさに香水の調合と同じ。いつものようにカーダモンや山椒だけではなく他のスパイスにも積極的にトライしてみる、使ってみると、新たなレシピが生み出される。そこにはあなた自身のパーソナリティが反映されてとてもエキサイティング!
作る料理はフレンチからエスニックまで。インドに旅行で行ったこともあり食のスパイスにも詳しい。料理をしているとリラックスでき、ストレスから解放されるという。
好きなフルーツは?という問いには フランボワーズと即答。香りは洋梨やイチジクが好きとのこと。
趣味の演劇はもう3年も続けていて、毎週舞台で演技している。自分のために何かする、例えば演劇、スポーツ、自分のために時間を使うことは私にとって絶対に必要。
インテリアはミニマルが好み。赤が好きだという。真っ白な壁に、ビビッドな赤が映える。古いものと新しいものをミックスするのが好き。今は壁にかける大きな絵をさがしている。このアパルトマンは全部の部屋に窓があるところが気に入っている。
このカルティエはパリの中心で、Republiqueやサンマルタン運河にも近く、どこに行くにも便利なロケーション。活気にあふれ、エキゾチックな雰囲気もありそれでいて昔ながらのパリが残っている。唯一の欠点は子どもが遊べる公園が近くにないこと。
好きな季節は
四季それぞれ好き。秋になって日暮れが早くなる時期は情緒があっていいし、冬の白い雪景色も好き。春はグリーンがもどってくる季節、夏は海の上やビーチで過ごす時間やセイリングが楽しめる。
ヴァカンス
毎年、長期の旅行を計画している。最近はドバイとメキシコに行ってきた。好きなフランスの地方は、子どもの頃から毎年夏を過ごしてきたブルターニュと、親戚の家のある南フランスやアルプス。
パリの街、パリジャン
パリの街はそれぞれのカルティエに特徴があるので住み慣れているけれど飽きない。好きな地区は今住んでいる10区。もちろん生まれ育った5区やサンジェルマン界隈はシックで洗練されていていいけれども若い人が住むには高過ぎると思う。BOBO(ブルジョアボヘミアン)の集まる地区も
マレは面白いエリアなのに、残念ながらいつも人が多い。19区ヴィレットやビュット・ショーモン公園界隈もいい。
住んでみたい外国は既に3回訪れているバルセロナ。パリからあまり遠くないところ。やっぱりパリが好きだから。パリはフランスでも特別な街だと思う。そこに住む人達も特別。彼らはパリ以外の街や地方都市には住みたがらない。静か過ぎて退屈だから。パリ以外の街には住みたがらない。それはパリがストレスの多い街だから。
幸せとは
パートナーを愛すること、仕事を愛すること。このふたつは対照的であるとともに相関していると思う。もし仕事上、フラストレーションを感じることが多いと、プライベートも満足できないでしょう。そして子どもを持つこと。それから誰かにはハッピーをもたらすこと。1ヶ月に2回位、家族に恵まれないひとり暮らしの人を訪問している。忙しくてなかなか頻繁には行かれないけれど、喜んでもらえるのでうれしい。
Art de vivreとは
自分がベストな状態でいられる暮らし方、全てのことがベストな状態で上手く組み合わされていること。家族、愛、友達に時間を費やせること。
自分を見失わないこと。ストレスなしに生きるコツのようなもの、
香りの分野でアーティスティックな仕事という夢をかなえた彼女は、仕事に家庭に充実している様子。幸せのオーラを漂わせていた。まさにarts de vivreの実践。
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