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仏 Lavande / 英 Lavender
南フランスからアルプス山岳の丘陵地帯は、6月〜8月になると見事な紫に彩られる。強い陽射しを受けながら山間の道をドライブしていると、視界がひらけ現れる広大なラベンダー畑。甘くて、フレッシュ、わずかに酸味もある芳しい香りを含む高原の風にさわやかな気分になる。
原産地は地中海沿岸。昔から羊飼いや地元農民によって摘まれ、香水製造業の町グラースの発達を担ってきた。香りには鎮静作用があり、古くから気つけ薬として用いられ、アロマテラピーのはじまりのエッセンスとも言われている。ラテン語の「lavare / 洗う」に由来し、鎮痛や精神安定、防虫、殺菌などに効果があるとされる。
ラベンダーにはいつかの種類があり、抽出される成分構成や香りが異なる。海抜600〜1600メートルの高地で育つ真正ラベンダーは最高品質の香料を抽出するため、香水、高級化粧品などに利用される。交配種であるラバンジンは海抜約500メートル程度の高所で栽培され、やや香りの質は劣るが安価でより多量の香料を生産することができるため、せっけん、シャンプー、洗剤などに使用されている。
花言葉は献身、貞節。
フローラルでやさしいハーバルなアロマティック調の香りは、エレガントですっきりとしたきらめきをもたらし、フゼア系の男性用香水によく用いられる。オイルとしてお風呂やマッサージに、ラベンダー水として、キャンドルの香りやポプリとして。リラックスしたいシーンで、その効能として使うだけでなく、澄んだ紫色のブーケを飾れば、部屋に南仏のゆったりとした時間が流れる。
プロヴァンスの太陽をたっぷりと浴び、さわやかな地中海の空気を吸い込んだラベンダー、寝苦しい夜、涼しげでクリーンな香りで、ぐっすりと休めそう。
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