香水の世界で、ベルガモットは、シトラスノートの中ではフローラルなやわらかさが感じられ、温かみのあるデリケートな香り。18世紀初め、世界初のオーデコロンの香料として使用された。香水のつけはじめの印象であるトップノートを軽やかに香らせるため、あらゆるタイプの香水にもちいられていて、いまや香水には欠かせない香料のひとつ。その爽やかでふんわりとした印象が、続いて香るミドルノートへのスムーズな架け橋としての役割も担う。特に、ラベンダーとの相性がよく、男性香水のフレッシュさを表現するためによく使われる。またシプレ調の香りは、ベルガモットの上品でフレッシュな香りに落
ち着きのあるオークモスなどが調和した香りのタイプのひとつ。
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ザ ディファレント カンパニーのDivine Bergamote / ディヴィーヌ・
ベルガモット(2003年)は、フランス語で「神のベルガモット」というネーミング。天然のベルガモットを70%以上という高い割合で調香した、やさしく知的な印象。ミドルからラストにほのかに香るジンジャーやルバーブなどが上品な個性を演出してくれる。イヴ サンローランの
男性香水で80年代を代表する香りとして、現在も人気のKouros
/ クーロス(1981年)は、アロマティック・フゼア調の香り。古代ギリシャの青年像クーロスをイメージした、凛々しくパワフルな香り。ベルガモットのフレッシュさが地中海の太陽や透き通るような青い空を連想させる。
春のふくよかで陶酔するような香りは、花の香りを連想しがちだが、ベルガモットなどのさわやかな果実の香りや、自然のさまざまな香りが織りなすハーモニーである、とあらためて感じることができる。 |